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行ってまいりました、名フィル。コンサートの詳細は以下の通り。

[日時]2011年2月27日(日)16:00 開演
[会場]中京大学文化市民会館オーロラホール
[指揮]ティエリー・フィッシャー
[ピアノ]若林顕
[曲目]ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 作品83*
    ブラームス:交響曲第4番ホ短調 作品98

  


この日はマエストロ・フィッシャーが常任指揮者としての名フィル最後の演奏。
小生は出待ちをしてマエストロにサインでもして貰おうかとCD2枚、名フィルのショスタコ5番とBBCウェールズのオネゲル:クリスマスカンタータ、もちろんどちらもフィッシャー指揮ですが、さらに名前ペンまで持って行ったのですが終演後楽屋口まで行ったらなんだか怖じ気づいてしまい、結局サイン待ちせずに帰ってきてしまいました。46歳という年齢が邪魔したのか、それともただのチキンだったのか。。。。orz

さてでは小生の「タコ耳聴取録」をば、と思うのですが、この市民会館、座席によってまるで聞こえ方が異なることで有名です。小生は昨年のベトツィク・今年のブラツィクは共に3階1列目27番という座席でした。来年はパスしましたのでまた誰か他の方が座るのでしょう。ではタコ耳聴取録へ。

1曲目のピアコン。
ソロイストの若林氏は一つ一つの音を丁寧に鳴らし、わりとゆっくり目のテンポで演奏をしておりました。これは全ての楽章に共通し、時にはもっとアグレッシブに、なんて感じるところもありましたが、全体としてはこの曲の「重厚さ」を演出・構成するのに適していたと感じられました。彼の音もオケに埋もれることなく一つ一つの音の粒立ちもくっきりとして鳴っておりました。
この日の彼の演奏はまことに「壮大・堅牢」といった印象で、まるでゴシック様式の巨大な聖堂、たとえばケルン大聖堂のような、を思わせる演奏ぶりでした。
これに応える名フィルも良い出来映えで、重厚ながらもけして停滞することなく演奏し、緊張感も感じられ非常に良い演奏でした。
3楽章のチェロのソロは小生の想像以上の出来映え。ホルンは2・4番(でいいのかな。後列の安土嬢・トラ嬢)のフレーズになると少々ほころびが見られましたが、まあ及第点。同じフレーズを二度とちらないのはさすがプロ。

小生の「タコ耳・イカ脳」には今回のピアノコンチェルトは「名演」ともいえる演奏ではなかったか、と感じられました。

2曲目の交響曲4番。
これが素晴らしい演奏でした。
1楽章、フィッシャーの音作りここに有り!といった感がある演奏で、楽器・セクションの奏でる音が全て聞こえてきて、特に動きのあるフレーズが耳に飛び込んでくるように構成されていてまるで「万華鏡」のような音の洪水に飲み込まれたようでした。いやあ凄かった。テンポは小生のリファレンス盤であるクライバー/ウィーンフィルより少々遅めの展開。遅めですが粘ることなく前へ進む。それもまた良かったかな。
さてTpの時々、といっても2回か3回か、とちりあり。有り得んところでミストーンだから目立ってしまう。難しいフレーズは吹くのに、何でんなところでとちるのかなあ。なんか緊張しすぎるのかなあ?

2楽章ではホルンのソロもオーボエもクラリネットもファゴットも、皆素晴らしい演奏。もちろん弦も。といった感じなのですが、小生の隣の隣に座ってたおじさん、小生の細君の隣に座ってたおじさんなのですが、そのおじさんが1楽章と2楽章の間に隣の女性(小生の細君ではない)になにやら抗議されていて、何だったんだろう?なんて気になってしまいましたので、実はこの楽章は少々の間演奏に集中できず。無念。

3楽章はフィッシャーらしい推進力を伴って、しかし速くなりすぎることはなく・・・そういえば3番も4番もフィッシャーは決して「ぶっ飛ばすことなく」堅牢な構成を主眼にしているように感じられたなあ・・・演奏され◎。

4楽章。この楽章になったら、もうこれで終わっちまうんだなあ、なんていう感慨の方が脳味噌を支配しておりましてなんだか冷静に聞けず。
この楽章でもフィッシャーは丁寧に音楽を紡いでいきます。ただ単に丁寧ではなく熱いところでは当然熱いのですけれどもね、フィッシャーは。
名フィルはといえば中低弦をゴーゴー鳴り響かせ重厚なサウンドを造りあげ、これが芸文だったらどれくらいの音になるのか!と思うくらいの凄さ。管楽器も好演、熱演。
欲を言えばTrbの1stもっとバリバリ鳴らして欲しかったなあ藤沢さん、1stは田中氏の方が良かったかななんて思ったりもいたしました。

で、最後のフレーズとなり、最後の和音が鳴り響いてしまったわけです。

「あ~、終わっちゃった・・・・」「終わっちゃったねえ・・・」というのが終演後細君と交わした言葉でした。


この日のカーテンコールは長く続きました。
マエストロ・フィッシャーは弦をセクション毎に称え(まるでコバケンのように、しかしコバケンとは意味が違う!)、小生それを見てたらなんだか泣けてきました。

合奏精度を抜群に向上させ、モワモワしていた鈍重なサウンド(それもまた個性だったのですが)シャープで切れ味鋭いサウンドを実現し、しかもそれだけではない重厚さも可能とした(鈍重と重厚は違うのだと音で聴かせてくれたフィッシャーです)・・・それはこの日の演奏で見事に発揮されておりました・・・まるで以前とは見違えるようなオケにしてくれたフィッシャー。

彼の常任の最後のコンサートは、彼の3年間の集大成・・・マーラー9番とは違った意味で・・・の演奏でした。

この3年間、ホントに良い時間に立ち会うことが出来たなあ。そう思うと感慨深いです。








【名フィルの名演奏】
名フィルの定期の感想を読ませてもらっています。
 今回はフィッシャーの最後であり、名フィルの福村芳一のとき以来の2番の協奏曲であり、久しぶりの4番の交響曲ということで嫌いなオーロラHにでかけました。いつものようにうつらうつら聴いていたので2番に関しては特に意見はなし。生で聴けたことが良かった。休憩後の4番は出だしから素晴らしい出来映えで眠気も吹っ飛びひたすら聞きほれていました。きっちりした枠組みのなかでテンポを微妙に緩めたり、音をおさえたり、弦と木管の出し入れが絶妙だったり、フィッシャーのすべてを聞かせてくれた思いがしました。何故もっとはやくベトチクルスから聴かなかったか、今となっては残念ですがこの素晴らしい4番を聞けただけで良しとします。
 今回は自分の思い入れもあったコンサートだったので書かせてもらいました。
 追伸:マーラーの9番のあとだったから余計に古典的な4番が良いと感じられたのかもしれません。
【Re: 名フィルの名演奏】
はじめまして、水谷さん。
とっても的確なコメント、ありがとうございます!

さて、名フィルのブラームスピアコン2番は福村さん以来なのでしたか!
長いブランクがあったわけですねえ

>  今回はフィッシャーの最後であり、名フィルの福村芳一のとき以来の2番の協奏曲であり、


>きっちりした枠組みのなかでテンポを微妙に緩めたり、音をおさえたり、弦と木管の出し入れが絶妙だったり、フィッシャーのすべてを聞かせてくれた思いがしました。

このコメント、小生が書きたくても能力が足りず書けなかったことでした。
まさにその通り。
マエストロ・フィッシャーの音楽造りの「妙」「粋」を聴くことができたように感じた4番でした。
またコメント頂きましたように、マーラーではなくブラームスだから余計に「妙」や「粋」を感じることできたのだろうとも思います。

水谷さん、また是非感想やコメントをお寄せ下さい。
よろしくお願いいたします。
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