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5日22時頃に北海道出張から無事帰還。
少々強行軍だったが翌日曜日、朝早くから名古屋までお出かけ。

目的は元名フィル首席クラリネット奏者ティモシー・カーター氏のコンサート。

彼が名フィルに初めて訪れ、溌剌と、楽しそうに演奏していた姿は今でも忘れられない。
そして彼の奏でる豊かで柔らかな音色に小生は心奪われてしまった。

その彼を久しぶりに聴くことが出来る。出張翌日で疲れていようが彼のコンサートに行かないという選択肢は存在しない。

tim.jpg

演奏曲目は

ラフマニノフ:ヴォカリーズ
プーランク:クラリネットとピアノのためのソナタ
ドビュッシー:クラリネットとピアノのための第一狂詩曲
シューマン:民謡風の五つの小品 作品102
メサジェ:演奏会のための独奏曲



大いに堪能した、充実したコンサートであった。

一曲目のヴォカリーズ、少々音色が固く、おや?なんて感じたのだが、二曲目で楽器を持ち替えてからは小生が頭に描いていた彼の音色に戻った。楽器のせいか?と思ったのだが、これ以降は楽器を持ち替えても音色は変わらず。たぶん緊張か、あるいは一曲目でリードがこなれてなかったからか、なんて勝手に解釈する。

恥ずかしながらヴォカリーズ以外は小生初聴きの曲ばかり。
ドビュッシーはコンセルヴァトワール卒業試験に書いた曲だそうだが、もう「ドビュッシーのサウンド」を聴くことが出来たのに驚く。
シューマンは本来チェロの曲だそうである。ティモシー・カーター氏はそれのヴァイオリン編曲版を吹いているそうだ。よく吹くなあ、というのが正直な感想。技量は相変わらず抜群である。
メサジェ、これがめっぽうおもしろい曲であった。最後に盛り上がること盛り上がること。要求されるテクニックも相当なものだと思うが、これを吹きこなすティモシー・カーター氏。見事。

さて、どうでもいいことを二、三記す。

シューマンであれ?と感じ、メサジェで確認したのだが、カーター氏は循環奏法をやっているのではないか?長いフレーズの途中でブレスをとりにくい箇所に限ってのことだが、どうも循環呼吸してるんじゃないかな、というトコロがあったのだ。長いフレーズの箇所で「ホッペタをふくらませて」(これは確実)「鼻から息を吸っている」ように見えた(鼻から吸っていたかどうかは、多分そうだと思うがこちらは確証はない)ところがあったのだ。

演奏の最中、シューという音が聞こえた。気にならなければまったく気にならない音であるが。
何かなあと思って注意深く聴いていたのだが、カーター氏の「息のサウンド」であった。想像するに、とても分厚いリードを使用していて、圧倒的な量の息を吹き込んでいるのだろう。それにも関わらず、音が聞こえるか聞こえないかの弱音を、しかも柔らかな甘い音色で奏でるとは。やはりただ者ではないティモシー・カーター氏。

小生の座った席、隣に細君。細君の隣には前名フィルクラリネット奏者熱田氏が席に着いた。
と、思っていたら隣のブロックには現名フィル首席トランペットの井上氏がやってきて着席。そのブロック後方には名フィルの元事務局氏。井上氏は終演後ロビーでティムとハグ。コンサート終了後会場から出たら現名フィル首席クラリネットのロバート・ボルショス氏がたたずんでいた。
ティムは愛されているんだなあ、なんて思った。


最後に最も大事なことを。
このコンサート、何と1000円なのである。「CoCo壱番屋」の創業者宗次徳二氏の理念・志でつくられた宗次ホール。その志を具現化すべく行われている(であろう)このランチタイム名曲コンサート。
本当に素晴らしい。
残念ながら小生は「時々聴きに行く」という形でしかその理念への支援はできないのだが、末永く続き「暮らしの中にクラシック」という理念が名古屋に定着して欲しいと心底から願ってやまない。



いつものことだがホールの出口でオーナーの宗次氏が「どうもありがとうございました」と一人一人に頭を下げていらっしゃった。
いや、こちらこそありがたいのだ。
思わず「ありがとうございました」とお礼を述べ、小生も頭を下げさせてもらって充実したコンサートを後にした。










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