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本日4月17日土曜日、
我が名フィルこと名古屋フィルハーモニー交響楽団の第368回定期演奏会「プラハ」を聴いてまいりました。

会場は愛知県芸術劇場コンサートホール。
指揮は小林研一郎。
曲目はスメタナ:連作交響詩『わが祖国』全曲
コバケン掌中の一曲。


小生、名フィル/コバケンでこれを聴くのは11年ぶり。
前回2006年定期は母死去のためチケットを友人に進呈して聴けませんでした。


さて箇条書き風に小生の印象を記しましょう。

その1:この曲は全曲聴かなきゃ意味がない。
今回聴いて、あらためてこの印象を強く持ちました。いやいや今回のパンフを読んで、でしょうか。
冒頭のハープの和音が「B♭→E♭」であるということ、それがスメタナ自身の名前の暗喩であるということ。
小生これまでまるで気がつきませんでした。

冒頭から終曲まで、くどいほど出現するこのテーマ。
ただ単にヴィシェフラドのテーマ」とうだけではなぜ何度も何度も出てくるのかいまいち理解不能。
小生、受け身な性質でして「ああこんなモンなんだ」とまるで何も思わずのんきに聴いていたのですが、これが「スメタナの自分自身の暗喩」であるとすれば、「非国民的な批判・社会的批判を受け、聴力までもを失った」スメタナが作曲したこの「わが祖国」において(パンフにもありましたが「我が」祖国なのです、この曲は)「スメタナのテーマ」が繰り返しあらわれる必然性が理解できるというモノです。

特に、終曲ブラニークの最終部にてフス教徒賛美歌「汝ら、神の戦士よ」・・・これはチェコのチェコたる神髄の曲です。ヤン・フスがどれくらいチェコ人にとってアイデンティティを掻き立てるものか・・・このテーマが「スメタナのテーマ」により止揚される必然性が、文学的理由ではありますが、彼にとって最も重要であったろうということが非常に理解できるものというわけです。今回名フィルを聴き強くそれを実感した次第。

その2:コバケンは名指揮者である。
お世辞もごますりもはったりも皮肉も無しにです。
今回聴きまして、名フィルの技量が格段に進歩していることを実感しました。
前回11年前は各パートが何をやっているかなんてまったくわからず、だけれどのそのことが「学生オケ」みたいに「集団の力・固まりの勢い」となってある種の感動をもたらしたのは事実です。
ところが名フィル、フィッシャー効果だと小生は思うのですが、むっちゃ分離が良くなっていました。
「おお?そのフレーズってそんなリズムだったのかい」とか「こんな音が鳴っていたっけ?」ていうのがあることあること。その結果コバケンのやりたいことがようやくわかってきたような気がします。

しかし、しかし。
我が愛すべき名フィル、まだまだコバケンの要求に応えきれておりませんね。そんなことさえ感じさせる名フィルの何という進歩!!
今回コバケンのやりたいことと名フィルの技量がシンクロしたのは終楽章だけでしょう。
その終楽章、鳥肌が立つくらいの素晴らしい演奏。もの凄い出来でした。

さてコバケン。かれがオーケストラビルダーではないことも今回聴いて「やっぱりな」とかんじました。
マエストロコバケン、音楽的な事にはうるさいのでしょうが、オーケストラの基本的な技量は:たとえば音の処理とか弱音になったときのピッチ、あるいはその逆の強音でのピッチとか等々:音楽以前に「出来て当たり前」と思ってるんだろうなあと感じたのです。つまり今回の名フィルの演奏ではそんな課題が「まだ」未解決のまま散見されました。

名フィルにはフィッシャーのような「耳の良い」「(おそらく神経質なくらい)自分自身の頭の中の音との一致を求める」指揮者がまだまだ必要な段階なんだ、と実感したのでもあります。
(フィッシャーについての記述はこれまでの演奏を聴いての小生の100%の想像です)

コバケンは技量が整ったオケでやったら凄いんだろうな、というのはチェコフィルで証明済みではありますが、しかし今回の演奏、音楽的には「プラハの春」を凌いでおりました。
いわゆる「コバケン節」が影を潜め、全くないわけじゃあないんですが、それが感じられないほどに彼の音楽が昇華されていたように小生は感じました。

その3:管楽器の本数増やして音が濁った
もう勘弁してください。

その4:安土嬢、ブラヴォ!!
ホルンの安土さん。たしか下吹き(つまり2・4吹きですな)で入団したはずなのに、今日はトップじゃないですか。しかもブラヴォな出来。小生が聴いたこの日は一カ所だけミスったところ=下降音型が詰まってしまいその影響で次のフレーズに必要以上に力が入ってしまったように感じられた箇所=がありましたがもう絶品でした。経験を積んでいったらいったいどんなにすばらしいホルン吹きになることやらと期待値がマックスになってしまいました。

そんなわけで、良い演奏を聴き帰宅し、気持ちよく酔っぱらってしまったのでこの辺で。











【】
今回、私は行けませんでした。
ですが、その渇きが癒される思いで読ませていただきました。ありがとうございます。
11年前のコバケン/名フィルの「我が祖国」は、正直首を傾げる思いがしたのを覚えています。はっきり記憶しているのは、「ブラニーク」の最後の和音を伸ばしたのに違和感を覚えたことですが、多分他にもあったでしょう。
それからコバケンの指揮から離れ気味だったのですが、今回の演奏会の評価をあちこちで見る限り、名フィルだけではなく彼も変わってきたのでしょうね。
そんなこんなで、コバケン・スペシャルを聴きに行く気になってます。
行くなら安土さんのホルン協奏曲の回なんですが…
【いい幕開けとなりました】
ホルンの安土さんとティンパニの和泉さんは名フィルの名手ですね。
安土さんは若いだけに更なる上昇が期待できると共に流出の可能性もあり、これはオケには必ずついて回ることとはいえ、なかなかオケのレベルを維持向上するのは難しいなと、そんなことも考えました。

昨年度のオラトリオ「四季」に続いて今年度も特別な定期公演となった名フィルですので、来年度以降もぜひ4月定期は普通じゃないプロと指揮者にしてほしいと思います。

それにしてもコバケン氏は変化し始めたのか、そこが興味深いところです。
【小生も】
knykeeeさん、ご無沙汰しております。
今回の演奏、小生として「諸手を挙げて全面的な」ブラヴォ!かというと、まあムニャムニャなところではあるのですが(笑)、しかしながらコバケンが「変わったのでは?」というknykeeeさんの前情報は今回の演奏を聴き「さもありなん」なんて感じたわけであります。

今回の安土嬢、良かったですよ。
小生も安土嬢の協奏曲聴きに行くべく画策しなければと考えております。
他のコバケンスペシャルは、まあムニャムニャということで(笑)

> 今回、私は行けませんでした。
> ですが、その渇きが癒される思いで読ませていただきました。ありがとうございます。
> 11年前のコバケン/名フィルの「我が祖国」は、正直首を傾げる思いがしたのを覚えています。はっきり記憶しているのは、「ブラニーク」の最後の和音を伸ばしたのに違和感を覚えたことですが、多分他にもあったでしょう。
> それからコバケンの指揮から離れ気味だったのですが、今回の演奏会の評価をあちこちで見る限り、名フィルだけではなく彼も変わってきたのでしょうね。
> そんなこんなで、コバケン・スペシャルを聴きに行く気になってます。
> 行くなら安土さんのホルン協奏曲の回なんですが…
【安土さん】
安土さん、本当に良い演奏でしたね。
これからドンドン上手になってしまって中央流出・・・ううむ、考えられるだけに痛いですよね、これは。
ただ安土さん、実家が石川県ということで東海北陸ブロック出身、というわけのわからない根拠で、小生は名フィルにいてくれるだろう、と思っているのですが(笑)



> ホルンの安土さんとティンパニの和泉さんは名フィルの名手ですね。
> 安土さんは若いだけに更なる上昇が期待できると共に流出の可能性もあり、これはオケには必ずついて回ることとはいえ、なかなかオケのレベルを維持向上するのは難しいなと、そんなことも考えました。
>
> 昨年度のオラトリオ「四季」に続いて今年度も特別な定期公演となった名フィルですので、来年度以降もぜひ4月定期は普通じゃないプロと指揮者にしてほしいと思います。
>
> それにしてもコバケン氏は変化し始めたのか、そこが興味深いところです。
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