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昨日12月19日。行ってきました名フィル第九。
18日・19日の名フィル第九は以下の布陣で演奏されました。

[指揮]ティエリー・フィッシャー

[合唱]愛知県合唱連盟

[ソプラノ]大隅智佳子 [アルト]小川明子 [テノール]望月哲也 [バリトン]与那城敬


聴取の感想を以下に書きます。
毎度毎度フィッシャー指揮の時は賛辞となることが多いのですが、今回も賛辞です。あらかじめ申しておきます。


今回の第九、小生の第九体験の中でも最高のものの一つとなりました。
翻訳的なまだるっこしい書き方をしてますが、
今回の第九と並ぶのが1992年12月31日ウィーンコンツェルトハウスで聴いたウィーン交響楽団の第九。指揮はジョン・エリオット・ガーディナーでした。
この時の演奏も良かったですが今回の演奏はそれに負けずに良かった。

「もう何回も私ら第九やってんのよ、もう飽きちゃってるの演奏家としては、目つぶったてやれるわさ、 どんな指揮者がやったってどうせおんなじでしょ」的な手垢にまみれきった第九とまったく異なり、純粋な音楽としての第九を聴くことができました。

昨日の第九を聴いて「神々しい」という印象を受けました。
名フィルの演奏が、とかフィッシャーの解釈が、とかではなく
「ベートーヴェンの交響曲第9番」という音楽そのものに神々しさを感じました。
昨日聴いた演奏は曲の深淵に導いてくれるものだったのではないでしょうか。


我らが常任フィッシャーの音楽の造形は、やはり彼独特の「見通しの良い・透徹した」まるで人体解剖図のような演奏でした。
加えて昨日聴いて特に感じたのは休符をしっかりと「鳴らす」ために、音価を正確にコントロールしているということでした。
たとえばこんな休符です。
kyuuhu.jpg
これは冒頭部分のスコアです。

各パート・各セクションが固まりとして正確な音程で演奏され(時々ポカはありますが)
音の処理が統一されバランスも統率され、その結果として「見通しの良い・透徹した」演奏となる。
昨日の演奏でそれを再認識した次第です。
驚いたのは録音でもこんな音聞こえないぞという音を随所に聴いたことでした。
小生、3階1列目の真ん真ん中で聴いておりましたので席の特性もあるかもしれません。
が聞こえない音がばんばん聞こえてくることに正直驚いてしまいました。

3楽章が素晴らしかった。
耽美的になりすぎず、おぼれすぎず。小生には昨日くらいの速度設定がベスト。
この楽章の白眉は4番Hrの安土さん。
昨年も素晴らしかったですが今年も快演。ブラヴォ!

さて昨日の演奏の白眉はなんといっても合唱団でしょう。
昨年も円光寺指揮で聴きましたが、
昨年は「ごく普通の日本平均レベル」の「ぶよぶよ」した第九を歌っておりましたが、今年はフィッシャーの解釈にしっかりとついてきておりました。
シャープな、贅肉をそぎ落としたような筋肉質の合唱。ブラヴォでした。
ただドイツ語の子音の美しさが表現しきれないのは・・・しょうがないのでしょうね。

ソロイスト達もまた素晴らしかった。
冒頭のバリトンから始まって最後の四重唱まで圧巻でした。
第九にバリトンは音域的には苦しいんじゃないかと思ってしまうことがほとんどなのですが
この日は音程もそう気にならず。音量も優れていて秀逸な演奏でした。
テナーもアルトも秀逸。
また昨年とは大違いでソプラノが素晴らしかったことも特筆しておきましょう。

そしてそして最後の仕掛け。まさしくフィッシャー節
piano.jpg
この2小節をピアノに落として演奏効果を高めるとは。      やられましたね。

昨年の演奏を聴き、二度と名フィルの生第九なんて聴くものか!なんて決意していたのですが
(昨年の該当記事、日和って軟弱な記事になってますが、当初はそんなことを書いていたのです・・・)
決意を翻して本当に良かった。

でも来年は・・・どうしようかなあ・・・・







【】
スコアを引用しての判りやすい解説ありがとうございますm(__)m
「運命」も「英雄」もそうでしたが、休符をしっかりと意識させる演奏で、いかにもアーノンクールやアバドが持ってそうな意識だと思います。
合唱が歌い終えてからのデクレシェンドとクレシェンドは、ホントに「やられた!」という感じでした(笑)

東京で演っていたなら、今頃大騒ぎしていてもおかしくない演奏と解釈だったと思うんですが、名古屋では騒ぎにもならないのはもったいないというのか、なんというのか…

まだ、私のblogはこの件手付かずですが、是非ぜろすのうさんのこの記事を紹介させていただきたいと思っています。よろしくお願いしますm(__)m
【knykeeeさま】
早速のコメント、ありがとうございます。
knykeeeさんお書きのように
> アーノンクールやアバドが持ってそうな意識
昨日聴きながら、まさにそんなことを考えていました。
実はアバドのベートーヴェン全集DVDを見直して確認しなくちゃ、なんて思ってた所なんです。

そしてさらに
> 東京で演っていたなら、今頃大騒ぎしていてもおかしくない演奏と解釈
これもまさにその通り。本当に画期的な演奏だと僕は思ってます。

ブログ中には書き漏らしましたが
昨日聴き終えて思ったことが
「金曜日も聴きに来れば良かった」←物理的に不可能だったのですが
そして今も思っているのが「もう一度この演奏を聴きたい」ということ。

それくらい印象的で心の奥深くまで届いた演奏でした。

【18日に行きました】
チクルスの最後を見事に締めくくり、斬新なベートーヴェンを聴かせてくれました。
私は18日に行ったのですが、第3楽章のホルンはちょっと残念な結果でした。
しかし全体がおかしくなるような部分はなく、緊張感のある時間を堪能しました。

流れの途中で音を落とすのはチクルスの最初からやっており、今回も第1楽章からやっていたのですが、最後の最後での効果は最高で、その見事さに脱帽です。
この部分だけ取り出して「どうだい?」と自慢したくなります(^^)

第3楽章の作り方については意見が違いますが、好みの違いの範囲のことだろうと思います。
そして私はバリトンにも脱帽をします・・・びっくりしたなあ、あの見事な叫びには。

来シーズンの名曲シリーズは継続の申込みをしましたが、ブラームスチクルス4回と「単なる年末第九」なので、クラシックのファンでない誰かに第九のチケットを譲るか、やはり勿体ないから自分で行くか・・・1年も前から悩むこたあないんですが、気になりますね(^^;
【珍言亭ムジクスさま】
さっそくのコメントありがとうございます。

今回の演奏はベートーヴェンチクルスの掉尾を飾るにまさにふさわしい演奏でした。
18日は安土さんはミスりましたか。それは残念。
しかしこれは珍しいですね。小生なんか彼女「鋼鉄の唇」でも持っているのではないか?なんて思ってたくらい(笑)。ミスったと聞いてなんか安心しちゃったりして・・(^^;)

珍言亭ムジクスさんのブログを拝見させていただきました。
お書きのように3楽章はどうやら嗜好が異なるようですね。
このような場で感じ方の違いについて披瀝しあえるのも楽しいものです。

来年度のチクルス、小生も早速申し込んだのですが珍言亭ムジクスさんと同様で
継続用紙を眺めながら「第九だけ別注文にすればいいのに」なんてぶつくさ独り言つぶやいてました。
悩みますねえ、ホント(苦笑)

【】
まいどです!
第九、本当にすばらしかったようですね(^^)
安定して週末に休みを取れると良いのですが・・・・グスン
ボクも、チクルス、申し込みたいよ~~~~~~(うえ~~~ん)
【Re: タイトルなし】
すんごく遅くなってしまいました、返信。平身低頭。(_ _)
いやあまた行きましょうよ。
貴君が休みの日を狙って、素敵な、良い演奏会にね!


[
色:0000FF]> まいどです!
> 第九、本当にすばらしかったようですね(^^)
> 安定して週末に休みを取れると良いのですが・・・・グスン
> ボクも、チクルス、申し込みたいよ~~~~~~(うえ~~~ん)[/色]
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