2017 / 04
≪ 2017 / 03 - - - - - - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 - - - - - - 2017 / 05 ≫

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

久しぶりのブログ。
「継続は力なり」と申しますが、どうも私には「力」がないようでして
物事を継続することができません。
今回こそは・・・といつも決心するのですが、、、

さて本題の名フィル 第349回定期の聴取録を。
今回の定期、待望のフィッシャーの登場。

Fischer


ピアノにネルソン・ゲルナーを迎えて今回の演目は

ホリガー:トーンシェルベン(音の破片)〈日本初演〉
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調 作品30
ベルリオーズ:幻想交響曲


フィッシャーがどんな幻想を演奏するのか?
フィッシャーがどんな音楽を聴かせてくれるのか?
誇張でも何でもなく、自分にとって待ちに待った開演でした。。


1曲目のホリガー。
とってもシュールな音空間・音場がホールに広がりました。
一言で言うなら、そんな感想。

名フィルとフィッシャーが精魂込めて「造り上げた音の破片」が
ホールいっぱいにばらまかれた・・・・

ホール中に広がった「音のカケラ」を拾い集めて
-拾うにしても何を拾うのか何を拾わないかも含めて-
頭の中で紡ぐのは私たち聴衆。

一人一人が異なった物語を創り出すことのできる、
いやいや異なった物語を作り出さざるを得ない、そんな曲目でした。
そんな意味では「きわめて現代的」な音楽。
現代においては、もはや、皆が等しく共有できるモノなど存在しえない、という悲しみ。

いやいやなかなかおもしろかったです。
「音の破片」とは内容を余すことなく示した、まさにその通りのネーミングでしたね。


二曲目のラフマニノフ。
これが大名演!と感じました。
一楽章・二楽章は名演となりえる予感をさせながらも
少々オケとソリストの息も合わずというところが散見。

しかしネルソン・ゲルナーのピアノ見事です。
オケがフォルティッシモでガンガン鳴らしてもきっちりと聞こえてくる。
まるで目の前でならしているような・・・
音のベクトルが、音の次元が異なる感じでした。

三楽章、いよいよフィッシャーとオケとソリストがガチッと噛み合います。
三楽章の終盤になるとソリストはフィッシャーを見つめ続け
フィッシャーのドライビングに、
息を合わせ、テンションを合わせ怒濤の終局へなだれ込む。

終わった瞬間に思わずブラヴォー!と口から出てしまいました。
なんと”パッション”あふれる演奏だったことか。。。。

休憩後、いよいよ幻想です。
第1楽章、思いの外ゆっくりしたテンポで開始。
あれ・・・と思いながらも、
演奏はテンポのタメと解放、
揺らしと戻し、ダイナミクスで陰影がほどこされ
すぐにフィッシャーの世界へと没入。

第二楽章はこれも思いの外「すがすがしい」舞踏会の表情。
まさに「夢」の一幕。悪夢の予兆など感じられない
非現実なまでの美しい夢。

第一楽章・第二楽章と全体として「さわやかな」印象。
「さわやか」とは語弊があるし、ややニュアンスがことなるのですが
ちょうど良い言葉が見つかりませんでした。私の力不足です。

ちょっとくらいは存在しても不思議ではない
「悲劇」や「おどろおどろしさ」のかけらもない造り込み。
「へぇぇ、こんな風なんだなぁフィッシャーって」と思ったのですが、
それは伏線に過ぎませんでした。

第三楽章を転換点として、
第四楽章・第五楽章は印象を一変させます。
しかも、こんなグロテスクさはあるのだろうか?!という
これでもかこれでもかというエグい造形。

第四楽章、冒頭ホルンがこれでもかというようなゲシュトップ奏法。
ゲシュトップミュートをがっちりとつっこんで
金属的な音を鳴り響かせ、いや、叫ばれます。
おいおいそんなにやるのかよ!というようゲシュトップ。

断頭台へのマーチではトランペットがこれでもかというようにテヌートをかけた演奏。
しかもテンポも遅めで、音価いっぱいに引き延ばされた音。
下品?いやいやグロな、グロテスクな、悪趣味な演奏。
そう来たか、そう来るわけね、フィッシャーさん。と思わずにやり。
後半部分はどんどんオケをならしていき、あっけない断首。
断首後のファンファーレ。均整のとれた美しい響き。
そしてフィッシャーは棒を降ろさずに第五楽章へ。
クラリネットのカーター氏。イデ-フィクスむっちゃ跳ねまくります。
跳ねさせすぎて彼にしては珍しく音をはずしたくらい。
いやあグロです。下品です。
チューバによる「怒りの日」のテーマ。テンポはやや遅め。
遅めのテンポで音を張りまくります。押しまくります。グロです。
終盤、フィッシャー加速します。最後の3小節はさらに加速さ
れての速いのなんの。オケは破綻寸前
(チューバ・バストロなんかはあの速さだと不可能でしょう)。
そして最後の和音の美しいこと。

先ほども書きましたが、
フィッシャーは3楽章を転換点として
1楽章・2楽章と4楽章・5楽章を全く対照的に作り上げることによって、
この曲の本質を表現しようとしたのではないでしょうか。
そうであるならば、そのフィッシャーのねらいは大成功したといえるのではないでしょうか。

また終楽章、特に最後の部分はフィッシャーに「降臨」現象が起きたのではないでしょうか。
音楽の神が降りてきちゃた・・・そんな風に聞きました。
あのテンポの飛ばし方、オケの慌てっぷり、
曲が終わってからのトロンボーンとチューバの苦笑い(少々憮然とした表情も)に
そんな印象を持ちました。
昨年の印象から冷静な音楽作りとする・・といった先入観があっただけに、
僕にとっては意外で、しかもうれしい意外でした。
フィッシャーはライブの人なんですね、たぶん。
そう考えると、金曜日の録画が入った演奏と土曜の演奏は、
もしかすると全く違うのかもしれませんね。
マゼールなんかは録音・録画が入ると全く普通に、
何にもないとよく神が降臨するなんて話を聞きますし(実際体験もしましたが)
フィッシャーに同じ匂いを感じてしまいました。

次のフィッシャーが楽しみです。


そうそう不満も・・・
5楽章の鐘、あれどう考えてもチューブラベルだったですね。
勘弁して欲しいくらいきれいな音程と音色でしたね。。。。
ありゃないでしょう。
そうところにはあんまりこだわらないのかしらフィッシャーさん。。。。。





【Re: 名古屋フィルハーモニー交響楽団 第349回定期演奏会】
ぜろすのうさま、こんばんは。
初めてお邪魔させていただきました。
ティエリー・フィッシャーさんによって、新しい息吹を吹き込まれた名フィルの今後の活躍から目が離せませんね。
本当にいい演奏会だったと思います。
たびたびお邪魔したいと思います。よろしくお願いいたします。
【Re: 名古屋フィルハーモニー交響楽団 第349回定期演奏会】
はじめまして~TBありがとうございました!

幻想、まさしくグロテスクの極みでしたね。こんなユニークな解釈が聴けるなんて思ってもみませんでした。これからのフィッシャーの指揮は聞き逃せないですね、本当にそう思います。

今後ともよろしくお願いします!
【Re: 名古屋フィルハーモニー交響楽団 第349回定期演奏会】
ほんに、おひさしゅう(^ ^)
ラフマニノフだったんやね、この前の・・・・・羨ましい・・・(僕は学会&研究会でどちらにせよいけなかったんですが^ ^;;)
パッション溢れるラフマニノフ、いいなぁ・・・・・・
【まりぬさん、蔵吉ささん、ようこそ!Re: 名古屋フィルハーモニー交響楽団 第349回定期演奏会】
ようこそお越しくださいました。コメントもありがとうございます。
お返事が遅くなってすみませんv-436

さて本当にフィッシャー良かったですね。
僕の中では、時間がたつにつれてなにやらしみじみと効いてきております。
本当に次回が楽しみです。

名フィル、どんどん成長していくんだなぁ・・・
その瞬間に立ち会えているんだなぁと悦に入っております。



【くうがくん】
いやいやホントに「大」久しぶりで、自分の継続力のなさにはあきれるばかり・・・(泣)

さてラフマニノフ、凄く良かったです。
またいいのがあったら誘うので、くうがくんの都合がついたら一緒に行こうね。
この記事へコメントする















ホリガー:トーンシェルベン(音の破片)〈日本初演〉 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調 作品30* (アンコール)ラフマニノフ:プレリュード 作品32-5 ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14 ティエリー・フィッシャー 指揮 ネルソン・ゲルナー (ピアノ)* ... ...
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
メールなどはこちらから。

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。