2007年06月24日 22:15
6月22日、愛知県芸術劇場コンサートホールで開催された名フィル第337回定期へ行ってきました。
演奏曲目:ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番ハ短調
ショスタコーヴィチ 交響曲第11番ト短調「1905年」
指揮:ヤコフ・クライツベルグ
ピアノ:キリル・ゲルシテイン
指揮者のヤコフ・クライツベルグは先日テレビでN響の演奏を拝見。
そのときの演奏がなかなか良かったので、
先回の定期に大いに不満がある私は、「今回は頼むよ・・」という心情で会場へ。
さて演奏の感想を。
二曲ともとても良い演奏でした。先回とはうって変わり、曲の細部まで入念に神経が行き届いた演奏。
過去のブログにも書いたことですが「指揮者でこれだけ変わるのか」
ということをまたまた実感。
これだから「おもしろい」んですけどね。
ピアノコンチェルトですが、ピアニストは決して「美音」の持ち主ではありませんが、
力強くがっしりと、大きな造形を構成しながらの好演でした。
「美音」ではないと書きましたが、2楽章のラルゴでは実に美しい音空間を作り出していました。
この曲を通して、決して奇を衒わない極めて正統的な解釈。
その解釈に十二分に応えるオケ。
良い演奏を聴きました。
名フィルの定期はいろいろと観客マナーが「大変」だったりするのですが、
昨日の定期もありました。
コンチェルトの1楽章と2楽章の合間に会場に入場してきた女性(だと思います。音だけで判断しているのですが・・・)が
ヒールの音を「カツカツ」と響き渡らせてしまい二楽章になかなか入れず。
音が消え「さぁ始まるぞ」と思ったら抜群のタイミングで鳴る携帯電話。
何だかなぁ・・・
しかしこの時点では、さらに大きな事件が起きることはまだ知らず。
さて二曲目です。
骨格がすっきりと浮かび上がり、引き締まった緊張感のある演奏。
ヤコフ・クライツベルグの的確な指示が強力な推進力を生み出し、停滞することなく演奏が進んでいきます。
2楽章の終結近く、凶暴ともいえる圧倒的なフォルッティッシモ後の静寂。いやピアニッシシモで弦楽器は鳴っているのです。
無音では無いのですが、無音でないからこそ強調される静寂と寂寥。思わず鳥肌が立ってしまいました。
さて管楽器吹きとして気になるのはやはり管楽器。
この演目、所々ほころびもありましたが、全体としてはまあ好演。
(冒頭でコケたのはいかがかと思いますが)
この日から主席奏者の入れ替えがあったようで、その効果かもしれません。
ただ4楽章でのトランペットの非力さには少々欲求不満。もっと鳴らしてほしいなあ・・・
弦楽器がどんどん鳴るようになってきているので、管楽器にもより一層のがんばりを期待したいところです。
さて4楽章、最後の音が鳴り・・・・終わる前に「ブラヴォー」と「拍手」。
そう名フィル名物「フライング大会」です。
指揮者はずっと棒をおろさず。
フライング諸君が拍手をやめ、すべての響きが消え去って再び会場が静寂に包まれるまで
指揮者もオケの面々もずっと固まったままでした。
ようやく棒をおろしたのは1分くらいたったからでしょうか・・・
名フィルの皆さん方の「身を持って」の聴衆教育。
そろそろ聴衆の皆さんも成長してもらいたいモノです。
さてこの日はフライング大会だけではなく、なにやら女性の声までも鳴り響きました。
フライング拍手の最中に、それを非難するかのような女性の叫び。
嫁さんによると「まだ鐘が・・・」と叫んでいたようですが、僕にはよく聞き取れませんでした。
しかしその声でフライング拍手がやんだように僕は感じたのですが、ありゃいったい何だったのでしょうねぇ?
私の座席は2階14列の30番付近。
フライング君も女性の叫びも3階、私の席からみると左手から聞こえてきましたが、他の座席からはどのように聞こえたんでしょうね。
私の席で「なにやら女性の声がしたぞ」くらいだったのですが。
こんなことを書いていたら、昔々僕の斜め後ろの席の方が演奏中に突然ぶっ倒れまして、エッサホイサと会場の外へ運び出したことを思い出してしまいました。
飯森さんが指揮してた定期だったな、たしか。
まあ、そんな事件もありましたが、それを補って余りある演奏会でした。
次回も期待です(フライング拍手や携帯着信やヒールコツコツなんかの事件以外でね)
演奏曲目:ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番ハ短調
ショスタコーヴィチ 交響曲第11番ト短調「1905年」
指揮:ヤコフ・クライツベルグ
ピアノ:キリル・ゲルシテイン
指揮者のヤコフ・クライツベルグは先日テレビで
そのときの演奏がなかなか良かったので、
先回の定期に大いに不満がある私は、「今回は頼むよ・・」という心情で会場へ。
さて演奏の感想を。
二曲ともとても良い演奏でした。先回とはうって変わり、曲の細部まで入念に神経が行き届いた演奏。
過去のブログにも書いたことですが「指揮者でこれだけ変わるのか」
ということをまたまた実感。
これだから「おもしろい」んですけどね。
ピアノコンチェルトですが、ピアニストは決して「美音」の持ち主ではありませんが、
力強くがっしりと、大きな造形を構成しながらの好演でした。
「美音」ではないと書きましたが、2楽章のラルゴでは実に美しい音空間を作り出していました。
この曲を通して、決して奇を衒わない極めて正統的な解釈。
その解釈に十二分に応えるオケ。
良い演奏を聴きました。
名フィルの定期はいろいろと観客マナーが「大変」だったりするのですが、
昨日の定期もありました。
コンチェルトの1楽章と2楽章の合間に会場に入場してきた女性(だと思います。音だけで判断しているのですが・・・)が
ヒールの音を「カツカツ」と響き渡らせてしまい二楽章になかなか入れず。
音が消え「さぁ始まるぞ」と思ったら抜群のタイミングで鳴る携帯電話。
何だかなぁ・・・
しかしこの時点では、さらに大きな事件が起きることはまだ知らず。
さて二曲目です。
骨格がすっきりと浮かび上がり、引き締まった緊張感のある演奏。
ヤコフ・クライツベルグの的確な指示が強力な推進力を生み出し、停滞することなく演奏が進んでいきます。
2楽章の終結近く、凶暴ともいえる圧倒的なフォルッティッシモ後の静寂。いやピアニッシシモで弦楽器は鳴っているのです。
無音では無いのですが、無音でないからこそ強調される静寂と寂寥。思わず鳥肌が立ってしまいました。
さて管楽器吹きとして気になるのはやはり管楽器。
この演目、所々ほころびもありましたが、全体としてはまあ好演。
(冒頭でコケたのはいかがかと思いますが)
この日から主席奏者の入れ替えがあったようで、その効果かもしれません。
ただ4楽章でのトランペットの非力さには少々欲求不満。もっと鳴らしてほしいなあ・・・
弦楽器がどんどん鳴るようになってきているので、管楽器にもより一層のがんばりを期待したいところです。
さて4楽章、最後の音が鳴り・・・・終わる前に「ブラヴォー」と「拍手」。
そう名フィル名物「フライング大会」です。
指揮者はずっと棒をおろさず。
フライング諸君が拍手をやめ、すべての響きが消え去って再び会場が静寂に包まれるまで
指揮者もオケの面々もずっと固まったままでした。
ようやく棒をおろしたのは1分くらいたったからでしょうか・・・
名フィルの皆さん方の「身を持って」の聴衆教育。
そろそろ聴衆の皆さんも成長してもらいたいモノです。
さてこの日はフライング大会だけではなく、なにやら女性の声までも鳴り響きました。
フライング拍手の最中に、それを非難するかのような女性の叫び。
嫁さんによると「まだ鐘が・・・」と叫んでいたようですが、僕にはよく聞き取れませんでした。
しかしその声でフライング拍手がやんだように僕は感じたのですが、ありゃいったい何だったのでしょうねぇ?
私の座席は2階14列の30番付近。
フライング君も女性の叫びも3階、私の席からみると左手から聞こえてきましたが、他の座席からはどのように聞こえたんでしょうね。
私の席で「なにやら女性の声がしたぞ」くらいだったのですが。
こんなことを書いていたら、昔々僕の斜め後ろの席の方が演奏中に突然ぶっ倒れまして、エッサホイサと会場の外へ運び出したことを思い出してしまいました。
飯森さんが指揮してた定期だったな、たしか。
まあ、そんな事件もありましたが、それを補って余りある演奏会でした。
次回も期待です(フライング拍手や携帯着信やヒールコツコツなんかの事件以外でね)
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コメント
ライオンの昼寝 | URL | -
謎ですね
はじめまして
ショスタコ好きなもので、今回の出来事は気になります。
私は2階15列の2番付近・・・叫びは前方左から聞こえてきて、鐘を担当していた女性打楽器奏者の位置が前方左だったので、その人が叫んだのかと思いました。
鐘の余韻は大切であり、フライングに抗議したい気持ちが声になったんでしょうが、ひときわ響きましたね。
ベートーヴェンの時の靴音とケータイで怒りが溜まってたんだろうか・・・それともショスタコ・フリークで11番には一家言持っている人とか・・・よくわからないのをいいことに、
推測妄想をしてしまいます。演奏は良かった・・・特にベートーヴェン・・・あのピアニストは要チェックです。
( 2007年06月24日 22:57 [編集] )
Sonnenfleck | URL | -
Re: 名古屋フィルハーモニー交響楽団 第337回定期演奏会
私は3階正面に座っており、声はP席のほうから聞こえたような気がしました。
声楽でもされてるんでしょうかね。大変によく通る声でした。発音も明瞭。。
名フィル、4月のオネゲルの回からマナーに関する専用のチラシを作って、パンフレットに挟み込んでまでマナーの大切さをアピールしてましたが、2ヶ月やそこらで劇的な改善は望むべくもないようで…。せっかくいい演奏が聴けたのに、後味の悪い演奏会でした。
(コツコツ音ですが、あれは遅刻者が楽章間に雪崩れ込んできたときの音です。3階に座っていたのでよくわかりましたが、楽章間の入場がどうしてOKなのか、ホールの係員がなぜ率先して遅刻者を導いているのか、私には理解できません。どうして時間に間に合っている正直者がバカを見るのでしょうか…)
( 2007年06月24日 23:46 [編集] )
ぜろすのう@管理人 | URL | -
to ライオンの昼寝さん&Sonnenfleck さん
ライオンの昼寝さん、はじめまして。
当ブログへようこそ、です。
あのピアニスト、なかなかでしたよね。これからグングン伸びる余地が感じられました。
まだまだ「力があり余ってる」ように私は感じましたが、
これからいい意味で「年輪」を重ねていくと大化けするかもしれませんね。
Sonnenfleckさん、まさにそのとおり「どうして時間に間に合っている正直者がバカを見るのでしょうか」。
遅刻して来て楽章の合間に「自席」に行こうなんて不届き千万。
しかしこの辺のマナー向上はいつの事やら・・・と思っています。
そうそう、いま書いていて思い出しましたが
私の超個人的な印象ですが、名フィル定期の場合「奏者入場時の拍手がある日は観客マナーが悪い」という相関があるようです。
招待客・一見さんの多さと関係するのかな・・・なんて思っているのですが。
さてさてご両人の投稿でなにやら「女性の声」の場所が特定できてきましたね(笑)
P席下手あたりにお座りになっていたのでしょうか。
僕のとこへは反響した音が回り込んできたのかな?
( 2007年06月25日 00:16 [編集] )
ライオンの昼寝 | URL | udvLhPs2
Re: 名古屋フィルハーモニー交響楽団 第337回定期演奏会
1994年クライバー/ウィーン国立歌劇場「薔薇の騎士」の時は会場のすべての椅子に注意書きの紙が置いてありました。
「幕が下りても音が消えるまで拍手はしないように。指揮者は繊細な人物だから。」といった内容でした。
そのおかげで最後の一音が完全に消えるまで拍手はなかったし、すぐにブラボーも出ませんでした。
ちょっと考えたほうがいいかもしれませんね。
パンフレットには山のようにコンサート宣伝のリーフレットが挟んであり、私は毎度まとめて捨ててます・・・だからオネゲルの時(いい演奏だった!)に専用のチラシが入れてあったのを知りませんでした・・・多分、宣伝リーフレットと一緒に捨てたんぢゃあないかと^^;
サントリーホールは音の遮断をやってるけど、なにしろ憲法で通信の自由が保証されてるので、芸文センターのような公共機関にはそうは簡単に通信妨害になるような措置は許可してもらえないという話を聞いたことがあります。
ブラボー屋には猿ぐつわを・・・と言いたくなりますね・・・やるわけにはいかないけど。
( 2007年06月25日 16:04 [編集] )
ぜろすのう@管理人 | URL | -
to ライオンの昼寝さん
レスが遅くなってしまい申し訳ありません<(_ _)>
さてさてこんな配慮もあったのですねぇ〜〜→「会場のすべての椅子に注意書きの紙が置いてあり・・・」
クライバーだからこそ、だったのかもしれませんが、しかしうらやましい・・・
名フィルも事前の注意アナウンスを始めてから2年くらい経ちますかね、それからは少々マナーは良くなったのですが、
チラシ入れだしてからの効果は、なんだか薄いですね。パンフに大書してもいいかもですよね、かっこは悪いですが。
「ブラボー屋には猿ぐつわを・・・」これ大賛成です。
過激な私は、とっつかまえたら一発ぶん殴って「金を返せ!」と首でも絞めたろか・・・密かに、でもマジで思っておりますです(汗)
( 2007年06月26日 14:53 [編集] )
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