2017 / 05
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薬師院仁志氏の著書「民主主義という錯覚」を読了する。
趣味半分、いつ役に立つかわからない仕込み半分。
再認識させられることが多く小生にとって大いに有用な内容であった。

ルソーの思想内容に拠って「国民主権」「共和制」が解説され、その地平からの「民主主義」の本質が述べられる。またそれからの差異として存在する「アメリカ流(ジャクソン流)民主主義」についての論考、「本質から離れた」民主主義が導入された日本についての論考などは刮目すべき内容であった。

さらには明治維新後の日本政治の流れ・・・当然「民主主義」を核としての論考である・・・も述べられておりこれにもまた刮目。
1925年制定の普通選挙法案が高額の供託金とセットにおいて可決されたことは恥ずかしながら知らなかった。この供託金を視点とし現在の日本の「民主主義」の現状分析もあり、これもまた秀逸。以下に簡単に紹介。

大阪市長選を例にとり「市長選挙の供託金は240万円、大阪府の法定最低賃金は731円。立候補するためには1年365日休みなく毎日9時間働かなければ届かない。週一日休めば一日10時間30分働かなければ不可能である。この国では供託金240万円が合法化されていると同時に、時給731円も合法化されているのである。」

ちなみに衆議院選挙の供託金はいかほどかご存知だろうか?
「国民主権」たり得ない代議制とは民主主義なのか?


他にも
「民主主義は、全ての人間が同一の存在だという前提に立っている。全ての者に同じ権利を与え、同じ自由を認め、同じ人間として平等に扱うのである。一方文化を前にした場合、そのような前提は成り立たない。そこでは、人間の異質性を容認することが、文化的な権利を認めることになる。だが、人間を質的に区別する民主主義など、存在し得るのであろうか。」に象徴される論考や、右と左の差異は「ソシアルとリベラル」であるという視点から「ソシアルな平等主義を全面化するのが共産主義であり、その対極にあるのが、今日のアメリカ共和党」なのに「日本では"社民リベラル"を標榜する社会民主党なるキメラのような政党が"自由のもたらす恵沢を確保"というアメリカ憲法の丸写ししたような自由主義憲法の死守を訴えるという滑稽さ」などの内容は小生に無かった視点であった。

大いに収穫有りの書物でした。



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四月病。

とりあえず「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」上巻は読了。
この先が問題なんだよな。意志力と克己心が持つかどうか。
なかなか維持できないのが「四月病」たる所以。

しかし下巻が真骨頂なんだよな。むっちゃおもしろいんだ。
頑張るぞ。


窓の外でツバメが鳴いてる。もうきたか、と覗いてみる。

いた、いた。
日差しも暖かいし、いい日だなあ。

四月病。

四月になると無性に「なにか新しいこと」を始めたくなる。
四月になると無性に「今年度は頑張るぞ」と思ってしまう。

桜の花色がそんな気分にさせるのか、ただたんに幼少の頃からの刷り込みのためなのか。


四月病に今年も罹患。

今年の症状は、学生時代に読んだ本を読み直すぞ、というもの。

まず手始めにマックスウェーバー。
honn.jpg

「プロ倫」を読み直そうかな、という初期症状。
写真中の「プロ倫」なぜか3冊ありますが、うち1冊が学生時代に読んだもの。なぜか上巻だけしか手元にない。
残りの2冊が5年くらい前に古本屋で買い求めたもの。
ついでに読むかというモノが「職業としての政治」。

みごとに読破し四月病が成就しますかどうか・・・・・

親友K君から進呈してもらった、内田樹氏の「私家版・ユダヤ文化論」。
新書だからかる~~~く読めるわい、なんて考えていたのだが・・・・・


これが何と手強い事よ!
最終章の最後の「7.結語」。レヴィナスのユダヤ人論ではないか!
小生の頭脳は空っぽなため、一度読んだだけではなんともホワホワとしか理解できず。
現在二度目の読解中。じっくりと味読し、足りない頭脳で格闘中。

uchida.jpg


新書だとなめてかかった小生が阿呆なのだが、濃密な内容に感嘆し、一文一文に刮目させられながら読み進めている。いやあ参った。




雁屋哲氏の「美味しんぼ日記」(http://kariyatetsu.com/)2月1日の記事に
米原真理氏の「打ちのめされるようなすごい本」の事が書かれてあった。

米原氏の件の著書は小生も気になっていた一冊。

どれどれ、なんて読み進めていくと
雁屋氏は米原氏のこの著書の中から「戦争広告代理店」の部分についてを紹介している。

「本書では、メディアに乗せられた情報が戦争の趨勢に決定的な役割を果たす様が、ユーゴ内戦時、新興国ボスニアに雇われたアメリカの広告代理店の活躍を通して伝えられる。

対セルビア戦を有利に展開し、国際的承認を勝ちとるまで、ボスニア政府首脳に言葉遣いから発言のタイミング、敵に不利な情報を流すためのネーミング(例えば「民族浄化」という語によってナチスを連想させる)など、手取り足取り指導して行く様が具体的に紹介されている。

これでもかこれでもかと、セルビア武装勢力による残虐行為を世界中のメディアにばらまく一方で、ボスニア側による勝るとも劣らない蛮行は巧妙に伏せられ、先進国、わけてもアメリカの戦いには「人道と民主主義」とい名分があると世論に浸透させる。」


「偽情報であれ一面的情報であれ、大量に繰返し叩き込まれたそれは、事実以上の重みを持って人びとの意見を立場をコントロールしていく。」

圧倒的に多数の人びとは自由なる意志に基づいて、己の意見や立場を決定していると無邪気に思い込んでいる。

あたかも自身の意志で、さして必要もない商品を喜々として買い求め、インタビューに際しては、テレビキャスターや新聞の論調を反復する。

(中略)それが情報操作の結果であるなんてつゆほども思わない
」(本書471頁)
(下線はぜろすのう)

米原氏がこの「戦争広告代理店」で現在の日本に敷衍して記しているこの部分を
雁屋氏は2010年の今日のこの日本の様子に重ね合わせて紹介し「悲しい国だね。日本って。」と結んでいる。

小生、この「戦争広告代理店」は出版されてすぐに購入し、読んだ。

sensoudairi.jpg


雁屋氏の記事を読み、今の日本を思い浮かべながらまた読み直そう、と思った。

読むべき本がいっぱいある。1日は24時間しかないし、小生はぐうたらだし、困ったな。
生き方を変えるしかないか・・・

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